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現役チーム菅平合宿応援訪問の報告

現役チーム菅平合宿応援訪問の報告

今年の現役チームの夏合宿は、8月3日(金)~8月7日(月)、例年の通り
菅平高原・佐藤旅館をベースに実施されました。
(本記を書いている8月7日・午前中ではなお最後の練習をしており、本日
18時半に帰京予定とのことです)
その間のうち、練習試合が予定されていた4日~5日、有元代表幹事、水口
副代表幹事、宮村幹事の完璧なアレンジにより、涼しい菅平(最高気温は32
~33度にはなったようですが、朝方は20度以下)でラグビー三昧(観戦です)
の日々を過ごさせてもらいました。
今年は何よりも一年生が選手14名、マネージャー2名と大量の入部があり、
合宿参加者は40名弱にまで達し、応援OBも2012~2017年卒、
大学(院)生の若手OB(彼ら一段と大きくなったガタイを張って、主にコンタ
クト練習、タックッル練習の的として機能、ランニングは個人差あり)10名強、
田代OB会会長以下60代~70代のオールドOB5~6名が駆け付け、
父母会の皆さんのご家族での応援もあり、まことに賑やか、活気の溢れる雰囲気でした。

以下、概略ですが、日を追って、練習、練習試合の様子を報告いたします。

○8月4日(土)
―この日午後3時から滋賀県立石山高校と練習試合、同校とはここ数年、
ほぼ、毎年夏合宿で対戦し、いい勝負をしており、2~3年前同校ラグビー部の
創部30周年?記念の東京遠征では、東大駒場グランドで完敗を喫した記憶がある。

・試合結果 (この日は前盤、中盤、後盤と3回に分けて各20分の試合)
前盤   日比谷 20(4トライ0ゴール) 0  石山
中盤   日比谷 26(4トライ3ゴール) 0  石山
後盤   日比谷 38(6トライ4ゴール) 0  石山

・試合概要
今年の石山高校は若干チーム力がおちているかもしれないが、中には突進力のある
選手もいて、防御網を破られそうな場面もいくつかあったが零封としたのは意義がある。
ディフェンスの出足の練習を積み重ねている成果か。
攻撃面では、いろんなパターンで得点ができてること、重量FWの③番がいよいよ
本領発揮、相手ディフエンスを2~3人引きずって10メートル以上ゲイン、
大きな武器になってきていること、出場した1年生WTBがきれいなスワーブを切って
トライしたこと、身長約180センチの大型FWの1年生が足も速く、
相手ディフエンスをはねのけてトライしたこと、などが印象に残った。

○8月5日(日)
-午前中は埼玉県立大宮高校と合同練習。部員数はほぼ同様の規模と思われ、
意義のある練習を午前8時から11時少し前まで、レギラーチームと下級生と別れて実施。
練習全体を日比谷キャプテン、VCキャプテンがリード。
FW陣は大宮高校の顧問の先生からスクラムの姿勢について、デジテル端末を使った
合理的なコーチングで、有効な助言をもらったようである。

-午後3時から大阪府立高津(コウズ)高校と対戦、同校とは昨年も対戦0-52の完敗し、
流石レベルの高い大阪のチームと感心し、少しガックリして、上田に降りていった記憶がある。

・試合結果 (25分ハーフ)
前半 日比谷 0― 27 高津 (5トライ1ゴール)
後半 日比谷 7(1トライ1ゴール)-0 高津
計  日比谷 7 - 27 高津

・試合概要
やはり高津はレベルの高いチームであった。前半高津のキックオフ、キャッチした
日比谷ラックを組み、SO、キックで陣地を取ろうとしたところノックオン、
そこから流れを掴めずたいへん厳しい試合となった。特に高津の出足が早く、
ミスを誘発、そこから相手ボールとなり一気に持っていかれるというパターンで
(3分)(8分)(13分)(20分)(23分)と続けてトライを許す結果となった。
後半、高津はメンバーを落とした模様、チャンスで個人技の差が出て、得点に至らず。
日比谷は(4分)相手ミスから深く攻めこみ、最後はFWが波状攻撃でトライ。
その後もチャンスはあったが、2度のライインアウトミスなどで得点にいたらず。
当然課題の残った試合。次への大きな糧となることを願いたい。

・日比谷Bチーム(1年生中心)が高津Bチームと対戦(20分)
結果は0-21で敗れたが、果敢なタックル、トップスピードでの突進、
とラグビーで1番大切なプレイも随所に見られ、試合後出場した13人の1年生が
車座になって試合の反省会、活発な意見交換をしており、大変頼もしく感じた。

○8月6日(月)
-午前中は再び大宮高校と合同練習。夏合宿の定番であるランニングパス(ランパス)は、
4人1組でゴールラインからゴールラインまで往復5本を実施。
総勢60~40人でのランパスは活気が漲り、そこここから
「ダッシュ、トップスピードでボールを受けろ!」の声が飛び交った。
レギラーチームはロングキックーロングキックーカウンターアタック
の所謂アンストラクチュァルな場面を想定した練習を反復。
最後に、Bチーム(1年生主体)の試合が実施され、得点は双方無得点の 0-0
であったが、ここでも日比谷Bの元気一杯の突進が再三再四見られ、上級生、
若手OBから大きな歓声があがった。

-午後は3チーム参加の練習試合。
参加チームは日比谷、富山県立砺波高校、和歌山北高校・和歌山那賀高校
の合同チーム(和歌山合同)、25分1本づつの巴戦で実施。

・試合結果
日比谷 40(6トライ5ゴール) - 0 和歌山合同

・概要
いろんな形のトライ(⑫番のラインブレーク、③番のゴール前での突進、
③番―⑧番とつないだノーホイッスルトライ等々)ができ、ディフエンスも良く、
流れを相手に渡さず快勝。新たなポジションの試行もした模様。

・試合結果
日比谷 24(4トライ2ゴール) - 0 砺波

・概要
富山県立砺波には、ほぼ毎年、菅平で対戦してもらっている相手。
2~3年前はFWに190センチを超える選手を擁した大型チームで
完敗を喫した記憶があり、ここに勝ってこそ価値、との思いで、観戦に臨んだ。
(2分)(9分(12分)(21分)と順調にトライを重ね、デフェンスも綻びを見せず零封した。
開始早々のスクラムから⑧番-⑮番-⑭番と繋いだトライ、最後のSO左サイドへの
キックからのトライは相手の陣形を良く見た見事なトライであった。

・Bチームの試合(10分1本の巴戦)
日比谷 7(1トライ1ゴール) 7 和歌山合同
「チーム事情でほぼAのメンバーそのままの和歌山合同が開始早々先行したが、
ノーサイド寸前日比谷ゴール寸前まで迫り、押出されそうになった
小柄WTB(1年生)が粘り、ラックに持込み、次のプレイでのトライに結びつけた。
難し角度のゴールも決まり価値あるドロー。」

日比谷 10(2トライ0ゴール) 0  砺波
「試合開始前から霧がたちこめ始め、キックオフのボールは観戦側から見えず。
そんな中、日比谷は優勢にボールを確保、試合中盤経過は分からないが、
観戦側と反対側のタッチライン側をパスをつないで疾走、最後は中央近くに
幻想的なトライ。
最後には、大型1年生FWが期待とおりの突進でダメ押しのトライ。
たいへん盛り上がった雰囲気で観戦を終えた」

○全体的な感想
・やはり人数が多いのが何よりで、活気溢れる夏合宿と見受けました。
6日までで、2名ほど体調不良の選手がでたようですが、回復し、影響が
残らないないように願っています。
・レギラーチームは着実な進歩もあり、課題なおあり、という状況でしょうか。
あとひと月、悔いない練習で仕上げてもらいたいものです。
接戦を勝ち抜く感激を味わいましょう。
・1年生の溌剌さに感心しました。「3~4月でよくぞここまで」というのが
オールドOBの一致した感想です。先生の指導はもとより、3年生コーチが
基礎的な技術とともにラグビーのスプリットを植え付けてくれている賜物
というもの皆の共通認識です。
・重い水バケツを運ぶなど奮闘してくれた女子マネージャーの皆さんにも
拍手を送りましょう。あれは非常に過酷な労働です。彼女達の力なしに
選手の健康管理が重要な夏合宿はなりたちません。

S39卒  西

追伸:若手OB大半とオールドOBが同宿し(特にオールドOBにとっては)
有意義な交流ができました。